脳の電気的活動の低下
慢性疲労症候群患者にみられる認識異常の多くは、眼や耳から入ってくる外的情報の記憶障害であり、最近の記憶を過去の記憶に変換する能力が低下することによって生じると考えられています。さらに慢性疲労症候群患者にとって、最近の記憶と過去の記憶とでは貯蔵される場所が異なるといわれ、発症前の過去の記憶は障害されず、単に新しい情報を過去の記憶の中に入れることができないようです。
発症前の記憶自体は障害されず、それを復元することができない精神活動の異常は、脳の電気的活動として測定されます。また慢性疲労症候群患者では記憶障害に加えて、数字や文字を逆さまに認識するようになります。
さらに慢性疲労症候群患者は間違った言葉を使うようになり、正しい言葉を記憶したり、新しい言葉を学びとることができなくなって、計算能力も低下します。
またこれらと同じ脳の領域で支配されている、気分、欲求、動機づけ、などの精神的活動が障害されます。