慢性疲労症候群とは
慢性疲労症候群(CFS)とは、身体及び思考力両方が激しく疲労し、日常生活を著しく阻害することをいいます。
しかし、慢性の疲労とは完全に区別される病態です。慢性疲労症候群の疲労は、どのような種類の疲労をもはるかに超えた疲労であり、患者は日常の生活活動が半減するほどの過酷な疲労を経験し続けることになります。また長期間の疲労感の他に、発熱、疲労、筋肉や関節の痛み、頭痛、うつ状態、不眠、思考力の低下、リンパ腺や喉の痛みなどの症状を伴って現れます。
慢性疲労症候群にかかると、ほとんど全員に頭痛があり、短期間の記憶の喪失がひどく、また目まいや深部知覚・平衡感覚の異常により、歩くことさえ困難になったりします。これらの症状を周期的に繰り返すという性質が、慢性疲労症候群の最も悪質な特徴の一つで、普通の生活をしていくことを不可能にします。
そして、これらの症状は絶え間なく、あるいは周期的に起こり、増大したり漸減したりします。患者は2,3日間あるいは2,3週間はよくなったように感じますが、前触れもなく突然に日常生活を全く不可能にするほどの疲労を含めた諸症状に襲われます。
慢性疲労症候群は20代から50代のうちに発症するケースが多く、患者全体のうち女性が6,7割程度を占め、アレルギー疾患を持っている人の方が罹患しやすい病気です。日本では約38万人が慢性疲労症候群を罹患していると推定されていますが、認知度の低さにより適切な診断を受けていないか、うつ病・神経症・更年期障害・自律神経失調症等に誤診されている患者が多いと考えられます。さらに慢性疲労症候群はインフルエンザと同様な症状で発現するため、その発症初期に診断を下すことはほとんど不可能です。
慢性疲労症候群は通常、CT・MRI・血液検査等も含む全身の検査を受けて他の病気が見つからなく、精神疾患も当たらない場合に初めて疑われる病気です。しかし、詳細に検査をすると神経系、免疫系、内分泌系などに異常が認められます。